セラボ日本、ハノイSOS子どもの村への寄付開始 ― 孤児院支援を優先する新たな社会貢献活動
日本のIT人材派遣・開発支援企業である せらぼ合同会社(以下、セラボ) は、2025年9月よりハノイSOS子どもの村に対して、毎月300万VNDの寄付を行うことを決定しました。本寄付は、SOS Children's Village Hanoi から正式な許可を得て開始されるものであり、当面は継続的に行われる予定です。さらに、せらぼ合同会社はベトナム国内の他の孤児院についても寄付に関する協議を進めており、今後の支援範囲を広げていく計画です。
この取り組みは、同社が単なるビジネスの成功にとどまらず、社会全体への貢献を重視していることを象徴するものです。
社長の言葉に込められた思い
セラボCEOは次のように語っています。
「子ども食堂のターゲットとなる子どもには、親がいて、家もあるでしょう。
今後は、孤児院に預けられている子ども達への支援を優先することにしました。」
この言葉には、より直接的に支援を必要とする子どもたちに手を差し伸べたいという強い思いが込められています。孤児院に暮らす子どもたちは、親の愛情や家庭の温かさを得られない状況にあります。だからこそ、彼らに寄り添い、学びや将来の機会を確保することが、せらぼ合同会社の使命のひとつになりました。
SOS子どもの村とは
「SOS子どもの村」は、世界各国に展開する国際的な福祉団体であり、孤児や困難な家庭環境にある子どもたちに「家庭に近い環境」での生活を提供しています。ベトナムにおいても、ハノイをはじめ各地に設立され、地域社会から広く認知されています。
ここでは子どもたちが安心して暮らせる家や学校、医療サービスが整えられ、未来に向けて自立できるよう教育とケアが行われています。せらぼ合同会社の寄付は、この大切な仕組みを支える力となります。

戦争の影響を受けた国への支援
せらぼ合同会社が今回の支援を決定した背景には、ベトナムという国の歴史的な背景があります。ベトナムは長きにわたり戦争の影響を受け、多くの家庭が困難な状況に直面しました。その結果、孤児や十分な養育を受けられない子どもたちが数多く存在しています。
せらぼ合同会社は、こうした社会課題に正面から向き合い、少しでも良い未来を子どもたちに届けることを目指しています。今回の寄付活動は、単なる金銭的な支援にとどまらず、「社会全体をより良くしたい」という強いメッセージを含んでいます。

他の孤児院への支援拡大計画
現在せらぼ合同会社は、ハノイ以外の地域にある孤児院とも協議を行っています。将来的には、ホーチミン市やダナンなど他の主要都市のSOS子どもの村、あるいは他の孤児施設にも支援を広げていくことを視野に入れています。
これにより、より多くの子どもたちに教育の機会を提供し、自立への道を開いていくことが期待されます。

セラボのCSR戦略
せらぼ合同会社はこれまでもIT人材育成や教育分野での社会貢献を行ってきました。特に、ベトナムや東南アジアにおいては、若い世代に対する技術教育や就業機会の提供に力を入れています。今回の寄付活動は、そのCSR(企業の社会的責任)活動の延長線上に位置づけられます。
社会的弱者である子どもたちを直接支援することは、長期的には社会全体の安定と発展につながります。企業が果たすべき役割を自覚し、地域社会とともに歩む姿勢を明確に示したのが今回の取り組みです。
地域社会との共生
企業が成長するためには、地域社会との信頼関係が不可欠です。せらぼ合同会社は「事業を通じて利益を上げること」と「地域社会に還元すること」の両立を大切にしています。
今回の寄付活動は、ベトナムの人々に対する深い敬意と感謝の表れでもあります。孤児院の子どもたちが健やかに成長する姿は、社会全体に希望を与え、ひいては日本とベトナムの友好関係をさらに強化することにもつながるでしょう。
今後の展望
せらぼ合同会社は今後も「持続可能な社会貢献」を目指し、教育支援や生活環境改善に関する新たなプロジェクトを模索しています。また、社員が直接ボランティア活動に参加する仕組みを導入することも検討中です。
寄付という形にとどまらず、実際に現場で子どもたちと触れ合うことは、社員一人ひとりにとっても大きな学びとなり、企業文化をより豊かにするでしょう。
せらぼ合同会社によるハノイSOS子どもの村への寄付開始は、単なるCSR活動ではなく、「未来を担う子どもたちへの投資」といえるものです。
- 他の孤児院への支援拡大計画
- 孤児支援を優先するという明確な方針
- 戦争の影響を受けたベトナム社会への深い理解
これらの要素は、せらぼ合同会社の社会貢献活動の本気度を示しています。今後の活動にも注目が集まることでしょう。
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